認知症について

認知症について

~記憶や判断力の障害により、生活に支障をきたす状態~

「認知症」とは老いにともなう病気の一つです。

さまざまな原因で脳の細胞が死ぬ、または働きが悪くなることによっ て、記憶・判断力の障害などが起こり、意識障害はないものの社会生活や対人関係に支障が出ている状態(およそ 6 か月以上継続)をいいます。

年をとればだれでも、思い出したいことがすぐに思い出せなかったり、新しいことを覚えるのが困難になったりし ますが、「認知症」は、このような「加齢によるもの忘れ」とは違います。

例えば、体験したこと自体を忘れてしまっ たり、もの忘れの自覚がなかったりする場合は、認知症の可能性があります。

 

加齢によるものと認知症のちがい

加齢によるもの忘れ 認知症によるもの忘れ
体験したこと 一部を忘れる すべてを忘れている
  (例)朝ごはんのメニュー (例)朝ごはんを食べたこと自体
もの忘れの自覚 ある 忘れた事の自覚がな い
探し物に対して (自分で)努力して見つけようとする 誰かが盗ったなどと、他人のせいにする
日常生活への支障 支障はない 支障をきたす
症状の進行 極めて徐々にしか進行しない 進行する
判断力 低下しない 低下する

 

認知症の症状についての詳しいサイト

認知症症状 .com

 

治る認知症もある

症状が軽い段階のうちに認知症であることに気づき、適切な治療が受けられれば、薬で認知症の進行を遅らせたり、 場合によっては症状を改善したりすることもできます。早期診断と早期治療によって、高い治療効果が期待できるのです。

認知症の早期診断・早期治療につなげるために、自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について「もしかして認 知症では」と思われる症状(詳しくは後述)に気づいたら、一人で悩まず専門家などに相談しましょう。